ギフトレシート

2013年12月17日火曜日

みなさんこんにちは。

今日はイギリスからです。

日本はイルミネーションもクリスマス一色だと思いますが、
意外なことに、イギリスのイルミネーションは比較的シンプルです。
あったとしても青とか白とかそれくらいの色だけを使っていることが多いです。

ただ、どこのショップもクリスマス商戦一色です。

2日間だけデザイナーズブランドのディスカウントをします、とか
3つ買ったら3つ目はタダ!とか、
クリスマスグッズは送料無料!とか
とにかくあらゆる手法で買わせてきます(笑)

しかも、いつもは18時には閉まっているデパートも
ここぞとばかりに毎晩夜9時までOPENしたり、
朝8時からOPENしたり
イギリスなのに大丈夫なのかと心配をしてしまうほどです。
ただ、やっぱりお店のスタッフは体内時計がついていかないようで、
夜7時を超えるとそこかしこであくびをしている瞬間をよく見つけてしまいます・・・
皆様お疲れのようです。

しかし欧米のクリスマスは日本でいうと新年に値する大事なシーズン!
ここで売っておかないと!という戦略にまんまとはまってしまいますし
はまってもいいと思わせてしまうムードです。
クリスマスソングに合わせて踊り出してしまう店員さんもたくさんいます・・・
踊らなくてもたいがい鼻歌は歌っています。

普段はたいがいプレゼント包装をお店側でしてくれることはないのですが、
クリスマスばかりはどんな小さな商品でも、
ほとんどが、がたがたでめちゃくちゃですが、
クリスマスラッピングをしてくれて
ドヤ顔で見せてくるショップが多いです。

ただ、そんなクリスマス商戦。
日本ではなじみのない習慣があるのです。

それは

ギフトレシート。

商品を買ったときに、
「ギフトレシート出しましょうか?」とクリスマスシーズンはいつも聞かれます。
アメリカなど他の国でも主流なようですが
お釣りを数えるのもままならないこちらイギリスでも
ギフトレシートのことはしっかり聞いてきます。

ギフトレシートとは、お店で買った商品をプレゼントした際、
貰い手が気に入らなければ、貰い手自身がレシートを持ってお店に行って
交換もしくはギフトカードに変えられるというレシートです。
「気に入るものを使ってもらうほうがいい」という欧米の考えからきたようですが、
少なくとも私には信じがたいアイディアです。

イギリスは、
「とりあえず買って、家に帰ってから考えなさい。返品は30日受け付けます」
とレジの横に書いてあることもあるくらい返品大国です。
よくお会計をしてもらっている横で
つまらない理由で返品している人を良く見かけます。
その割には、オンラインで買った靴の中に異物が突き出していて
痛くて履けない!と交換に行った際
「そういうデザインじゃない?」と真顔で言われたこともありましたが。
片足だけそういうデザインだったのでしょうか(笑)

それはさておき、
ギフトレシートは、なんだかなぁーと正直思ってしまいます。
ギフトには送り手の心がこもっていると思うのです。
一生懸命選んだギフトを
いとも簡単にペラペラのギフトカードに変えてしまわれるくらいなら
最初からギフトカードをあげる方がシンプルです。
ショップ側もクリスマスの次の日は
交換専用のカウンターが行列を作るとか。
日本では流通してほしくない習慣です。

ただ、
私の前で例に漏れずがたがたでめちゃくちゃなラッピングを店員さんにしてもらいながら
「ギフトレシート入れておきましょうか?」
と言われたおじさんが

「僕の妻は喜んでくれると信じているからいらないよ」

と堂々と言っているのを聞いて、
こういう人もいることに安心しました。

ただ、彼の妻が本当にサンタの絵が描いてあるセーターが欲しいかどうかというと、
愛の力が相当勝っているギフトなんだろうと予想します。